カードローンの借り換えとは、現在のカードローンの未払い残高分の全額または一部を別のカードローンで返済することをいいます。
今よりも、より低金利のカードローンに借り換えをおこなうことで、返済負担を抑えることが可能です。
また、複数の消費者金融カードローンを一本にまとめることで、毎月の返済額の負担も軽減するほか、振込日の異なる手間もかかりません。
ここでは、大手消費者金融による「カードローン借り換え」について説明します。
- カードローンの借り換えとは金利の低いローンに乗り換えること
- 複数ある借入れを1本にまとめる「借り換え専用ローン」は貸金業者から年収3分の1を超過する利用も可能
- 「借り換え専用ローン」は段階的に借金を減らす借り換えになる
- カードローンの借り換えによって、借入先が一つになり管理がラクになる
- いくつもの返済日に追われる生活から解放される
- 借り換え専用ローンの利用は追加借入ができな場合もある
- 借り換えのデメリットも把握し、借入を増加させないことも大切
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カードローンの借り換えとは何?
カードローンの借り換えとは、現在契約しているローンよりも、さらに月々の支払額が低いカードローンに乗換えて返済負担を軽減することを指します。
他方、カードローンの借り換えを消費者金融では「おまとめローン」とも呼んでいます。
基本的に、消費者金融では「借り換え」と「おまとめローン」の意味合いに違いはありません。
ここでは、消費者金融のカードローン「借り換え」について説明します。
- 借り換えとは、金利の低いローンに乗り換えること
- 借り換えの目的は、今より返済額を軽減させること
- 借り換え専用ローンと、通常のカードローンの違いを把握すること
- 借り換えは返済専用で追加融資は受けられない
借り換え=他社の金利の低いローンに乗り換えること
「借り換え」とは、1社(大手消費者金融では複数社も可能)のカードローンの返済を、他の金利の低い金融機関に乗り換えて返済してもらうことをいいます。
つまり、現在返済すべき消費者金融の借入れを、別の大手消費者金融から借入れて支払うことです。
当記事でご紹介する大手消費者金融では、他の消費者金融から借入れたお金を代わりに支払い、利用者がその代金を借入先の大手消費者金融に返済していくサービスを提供しています。
借り換えを利用することで、兼ねてから利用していた他社の消費者金融の借入れを完済すると同時に、借り換え先の大手消費者金融への借金を支払うことになります。
こうした借り換えは、返済条件が以前よりも好条件になることを根底として、多額な借金の返済計画を修正するためにも多くの人々に利用されています。
借り換えの目的とは「今より返済額を低くおさえる」こと
例えば、田中さんは複数の消費者金融(A社・B社・C社の計3社)から多額な借入れがあるとしましょう。
そこで田中さんは、3社よりも毎月の返済額が低い大手消費者金融C社から借入れて、3社の残額を清算後、借り換え先のC社に返済していきます。
このように、新たな借入れ先となったC社に乗り換えて、これまでよりも低い金利で支払いを続けるのが借り換えの目的です。
金利の高い支払いを続けて、生活を圧迫する状態にある人や利息の支払いが苦しい人にとっては、借り換えによって返済額や返済期間を軽減することが可能になるのです。
なお、大手消費者金融での「借り換え」は、後述する「おまとめローン」と大きな違いはありません。
借り換えの一例
ここでは、大手消費者金融の「アコム」の借り換えを例にみてみましょう。
例えば、Kさんは消費者金融3社から以下のような借入れをしており、大手消費者金融(アコム)で借り換えをしました。
※借入れ日から最長6年8ヶ月にて計算されています。
借入れ利率 | 借入れ残高 | 月々の返済額 | |
---|---|---|---|
A社 | 16.0% | 30万円 | 9,000円 |
B社 | 17.0% | 40万円 | 12,000円 |
C社 | 18.0% | 50万円 | 15,000円 |
Kさんは3社合計で、月々36,000円の返済をしています。
これを大手消費者金融のアコムで借り換えた一例は以下の通りです。
借入れ利率 | 借入れ残高 | 月々の返済額 | |
---|---|---|---|
アコム | 15.0% | 120万円 | 24,000円 |
参考:アコム(借り換え専用ローン)から
例のように、わずか1%でも金利をおさえた借り換えによって月々12,000円もの金額がおさえられます。
大手消費者金融では、低金利による借り換えローンをリリースしているので、ご自身に適した借り換え先が見つかることでしょう。
大手消費者金融カードローンの「自社借り換え専用ローン」の違い
大手消費者金融の借り換え専用ローンは、通常利用される自社カードローン(自社)と次のような違いがあります。
大手消費者金融の借り換え専用ローン | 大手消費者金融の一般的なカードローン | |
総量規制 | 総量規制の対象外 | 総量規制の対象 |
追加借入れ | 不可 | 利用限度額の枠内 |
融資資金の使途 | 借り換え限定 | 原則自由 |
大手消費者金融に借り換えの申込みをおこなう場合、借り換え専用ローンとカードローンの違いにまずは把握する必要があるでしょう。
もっとも、借り換え専用ローンは、その名のとおり「借り換えのみ」が主体なので新規に借入れすることはできません。
借り換えの注意事項
借り換えによる融資額は、申込時の借り換え対象となるローン残高(元金のみ)の範囲内に限定されます。
また、借り換えの対象となる債務は、消費者金融からの借入れのほか、クレジットカードでのキャッシングに限定されます。
そのため、銀行カードローンやクレジットカードのショッピング利用は対象外となります。
借り換えは、あくまでも返済専用のカードローンのため、その後の追加融資を受けられないほか、他社での新たなカードローンの審査も通らなくなる場合もあります。
返済期間の変更などによって、返済総額が増加する場合もあります。
カードローンの「おまとめローン」とは?
「借り換え」と「おまとめローン」は似たニュアンスなので、意味がわかりにくい人もいることでしょう。
ここでは、カードローンの「おまとめローン」についてわかりやすく説明します。
- 複数の金融機関や貸金業者からの借入れを1本にまとめること
- 借り換えの対象となるローンは通常「1社のみ」
- 大手消費者金融では「借り換え」や「おまとめローン」の違いはない
おまとめローン=借入れを1本にまとめること
通常、「おまとめローン」とは、複数の金融機関や貸金業者からの借入れを一本にまとめることをいいます。
例えば、A社・B社・C社からの合計額が300万円の場合をみてみます。
この場合、低金利のD社から300万円を借入れてA社・B社・C社に清算することで、今後はD社一本で返済していくのが「おまとめローン」となります。
こうした「おまとめローン」を提供しているのは、銀行などの金融機関のほか大手消費者金融になります。
なお、大手消費者金融での「おまとめローン」は借り換えと大きな違いはありません。
「借り換え」と「おまとめローン」の違いは?
一般的な「借り換え」は、現在利用しているカードローンを、金利の低い金融機関に乗り換えて清算するものです。
なお、借り換えの対象となるカードローンは通常1社となります。
大手消費者金融では「借り換え」や「おまとめローン」の違いはないため、複数ある他社(貸金業者)への借入れに対応できます。
他方、複数から借入れを1本にまとめるのが「おまとめローン」となり、多重債務で苦悩する人には適した方法といえます。
大手消費者金融おまとめローンの注意事項
おまとめローンの融資額は、申込時の借り換え対象となるローン残高(元金のみ)の範囲内に限定されます。
おまとめローンの対象となる債務は、消費者金融からの借入れのほか、クレジットカードでのキャッシングに限定されます。
そのため、銀行カードローンやクレジットカードのショッピング利用は対象外となります。
おまとめローンは、あくまでも返済専用のカードローンのため、その後の追加融資を受けられないほか、他社での新たなカードローンの審査も通らなくなる場合もあります。
返済期間の変更などによって、返済総額が増加する場合もあります。
「借り換え専用カードローン」貸金業法で金利の引き下げ義務化
大手消費者金融のカードローンでは、「借り換え専用ローン」の選択が可能となり、これまでの借入れよりも低い金利に設定してもらえます。
ここでは、改定貸金業法に関する規則を基に、借り換え専用カードローンについて具体的に解説します。
- 借り換え専用ローンは既存貸付の金利を超えてはならない
- 借り換え専用ローンは総量規制の対象外
借り換え専用カードローンは「改正貸金業法」によって規定
借入れ専用カードローンは、改正貸金業法に関する規則によって定められた借入残高を段階的に縮減する借換えをいいます。
そのため、既存貸付の金利を超過してはならないと定められているのです。
「借換後」の金利が「借換前」の金利を上回ることがないようにする。なお、複数の債務をまとめる場合、「借換後」の金利は、「借換前」の金利を各債務の元本で加重平均した金利(注)を上回らないこととする。
例えば、金利20%で借入れている人が借り換えを申込んだ場合、19.9%以下の金利でなければなりません。
つまり、これまで利用したローンよりも低い金利の適用が保証されているのです。
もっとも、借り換え専用カードローンは、年収の高低に関わりなく利用できることが大きな利点といえます。
借り換え専用カードローンは総量規制の対象外
通常のカードローンの場合、年収の3分の1を超える借入れは総量規制によって制限されています。
しかし、借り換え専用カードローンは総量規制の対象外となるため、上限額を気にせず借入れることができます。
なお、総量規制とは、消費者金融(貸金業者)から借入れられる額を、年収の3分の1までに制限する法律をいいます。
もっとも、借り換え専用カードローンは、次の借り換え適用条件を満たしているため、総量規制の対象外となり、借入限度額の制限がなされておりません。
総量規制の「例外貸付け」に該当する「借換え」であるための条件(一部・概要)
(1)借換えの対象となる債務は、貸金業者からの借入債務全般。銀行からの借入債務や、親族・知人などからの借入債務は対象になりません。
(2)「借換え後」の金利が、借換え前の金利を上回らない。
(3)返済方法は、約定に基づく返済により段階的に残高を減らしていくことを要件とする。
(4)1か月の負担額について、借換え後の負担額が、借換え前の負担額を上回らない。
(5)担保・保証に係る要件について、借換え後の条件が、借換え前の条件より厳しくならない。
なお、こうした「借り換え専用カードローン」の取扱いをするのは、消費者金融となります。
※利息制限法による上限金利の詳細を後述しております。
(消費者金融)カードローン借り換えのメリット
カードローンの借り換えにともなう大きなメリットとして、低金利のカードローンに借り換えることで利息分を消滅できることです。
ここでは、カードローンの借り換えによるメリットを紹介します。
- 返済利息が軽減する
- 返済先が一つになるため返済管理がラクになる
- 金利を低くおさえることで返済期間が短くなる
- 大手消費者金融の借り換え審査はスピーディー
- 借り換えは、現在の返済が辛い人には適した方法
今よりも低い金利で毎月の返済が軽くなる
カードローンの借り換えで重視する点として、金融機関によって金利幅が異なることです。
そこで、低金利でより条件の整ったカードローンに借り換えることで、これまでよりも返済利息が軽減する可能性があります。
万が一、描いていたほどの低金利でない場合でも、ストレスのないカードローンライフを築けるメリットもあります。
カードローン会社の金利変更は一朝一夕で変化するものではありませんが、各金融機関の金利動向を定期的にマークすることで、より良い条件で借り換えができる可能性もあるでしょう。
月々の支払額が少なくなって返済負担が軽減する
カードローンを高金利で借入れしていると、目に見えて借入残高が減らないために生活への影響も免れません。
しかし、正しい借り換えをすることで金利は低くおさえられ、同時に月々の支払い額も減るのでゆとりのある返済計画が築けます。
もっとも、借り換え専用カードローンは、段階的に借入れ残高を減らせるため政府も推進する手段です。
何よりも、返済先が一つに絞られるため、返済管理もラクになります。
返済期間が短くおさえられる
返しても返してもなかなか減らない原因は、月々の返済額のうち利息分が比重を占めているからです。
そのため元本が減ることなく何年も利息を払い続けるようになります。
しかし、少しでも金利を低くおさえることで、利息に充当していた分は減っていき、元本も減るので返済期間が短くなります。
なお、大手消費者金融の多くは、無利息の期間を長くとっているため、短い期間で返済できる場合もあります。
大手消費者金融の借り換え審査はスピーディー
大手消費者金融の借り換え審査は、他の金融機関よりも断トツに早く、一般的な新規の申込み審査もスピーディーです。
その早さの秘密に、「スコアリングシステム」という、利用者の個人情報を基に融資の有無を判断しています。
例えば、年収・職業はもちろん、これまでの信用情報・住居形態・居住年数・勤務先の会社規模及び従業員規模・勤務年数などの項目別に点数を定め、総合点数が融資先の審査基準をクリアしていれば通過できるのものです。
もちろん、在籍確認や信用情報機関への照会は必ずおこなわれますが、大手消費者金融での審査の早さは業界の強みといえます。
返済が辛い人には適した方法
カードローンの借り換えは、金利が借り換え前を超過しないことを条件として、年収の3分の1以上の借入れも可能となりました。
たとえ低金利の支払いをする場合でも、結果的に返済総額が大幅に変わるケースをあるため、現在の返済に困窮する人にも最適な方法といえます。
返済は毎月1回ずつ!
いくつものカードローンを管理するのは思いのほか大変なことです。
また、借入先によっては返済方法に手間がかかる場合もあります。
そこで、借入先を1本にまとめて借り換えることで、毎月の返済も1度で済み、返済期日や返済額の管理もしやくなります。
(消費者金融)カードローンの借り換えのデメリット
カードローンの借り換えを上手に利用することで、利息が減って月々の返済額も少なくなります。
一方で、カードローンの借り換えにも当然にデメリットが存在します。
ここでは、借り換えに伴うデメリットをみてみましょう。
- 新規にローンを組むより審査が厳しい
- 大手消費者金融の借り換えは「返済専用」
- 毎月の返済が減る分、返済期間が長引く
- 在籍確認は必ずある
- 消費者金融の借り換えは同業者「消費者金融のみ」対応
- 返済の仕組みに慣れない人も・・・
新たにローンを申込むより審査が厳しい
カードローンの借り換えは、すでにローンを組んでいる状態から審査がおこなわれるため、新たにローンを申込むよりも審査が厳しくなります。
借り換えローンは、「複数の消費者金融からの借入れを一つにまとめる」ため、限度額も数百万円以上と大きくなりがちです。
そのため、「貸倒れ」という各社で背負うリスクも大きくなるの審査も厳しくなります。
かつては、借り換え先として金利の低い銀行カードローンが推奨されていました。
しかし、貸金業法の総量規制により借入限度額が年収の3分の1に引き下げられたことで、メガバンクも自主規制によって限度額を縮小しており、審査体制も厳しくなっています。
借り換え専用ローンは返済専用のみ!「新規」の借入れは不可能
前述のとおり、消費者金融は貸金業法の総量規制が適用されており、ローン融資額が「年収の3分の1」を超える場合の追加融資はできません。
そのため、あくまでも「返済専用」としての利用となります。
一方、銀行ローンは総量規制の対象外のため、利用者の返済状況に何ら問題がない場合、「年収の3分の1」以上でも融資は可能です。
ただし、現在の銀行カードローンの審査は厳しくなっており、銀行によっては「年収の3分の1」までに制限する場合もあります。
もっとも、一定条件をクリアすることで、利用限度額が1,000万円を上限とする銀行カードローンもあり、ゆとりを持った借り換えができます。
月々の返済が減る分、返済期間も長くなりやすい
カードローンの借り換えに失敗する例として、かえって利息の負担が増加することが挙げられます。
つまり、月々の返済額が減ると同時に返済期間が長引いてしまい、強いては、返済期間が長引くほど利息もかかるため総合的に返済額も多くなるわけです。
これを回避するには、借入額によって金利が定まっているカードローンを検討する必要があります。
また、利息シミュレーションなどを利用してきちんと返済計画をおこなうことも重要です。
審査にあたり「在籍確認」は必ずある
「借り換え専用ローン」や「おまとめローン」を利用する場合、銀行や消費者金融では必ず電話による在籍確認がおこなわれます。
もちろん「○○金融の○○です」などと社名を名乗ることはありません。
あくまでも個人名で名乗るなどの配慮がなされるので、周囲に借入れがバレるような心配はありません。
もっとも、利用者本人が電話口に出ないといけない訳ではなく、「只今、休憩中です」「作業中でお取り次ぎできない状態です」などでも構わないわけです。
要は、本人が記載した勤務先に働いているかどうかを確認するためのものとなります。
銀行系カードローンの借り換えはできない
消費者金融での借り換えは、銀行系カードローンの借り換えに対応していません。
大手消費者金融のなかにも、銀行系グループに所属する業者もありますが、消費者金融で対応するのは消費者金融会社からのカードローン借り換え及び、クレジットカードからの借入れとなります。(無担保ローン)
一方、銀行系カードローンは、銀行などの金融機関やクレジットカードのショッピングのほか、各消費者金融カードローンの借り換えが可能です。
新たな仕組みに慣れるまで時間がかかる人も・・・!
カードローンの借り換えのデメリットの一つに、人によっては新たな仕組みに慣れるまで時間がかかる場合があります。
例えば、銀行カードローンへの乗換えは、返済オプションが違うため、これまで使い慣れていたATMの利用ができなくなる恐れもでてきます。
カードローンの借り換えに最適な人は?
大手消費者金融のカードローン借り換えは、どのような人が適しているのでしょうか。
ここでは、大手消費者金融の借り換えに最適な人の特色をみてみましょう。
- 利息制限法の上限金利18.0%で借入れしてる人は最適!
- 過去の借入れで遅延・延滞などの金融事故のない人
- 5社以上の多重債務者でない人
利息制限法の上限金利18.0%で借入れしている人
大手消費者金融によるカードローンを、利息制限法による上限金利18.0%で借入れている人は借り換えに適しています。
複数の消費者金融の借入れをまとめることで、上限金利の引き下げの可能性もでてくるからです。
カードローンやクレジットカードなどの金融商品は、限度額が大きくなるほど適用金利が低くなる特性があります。
つまり、複数ある借入れローンを一つにまとめて借入限度額を高くすることで、これまでよりも適用される金利は低くなる可能性があるわけです。
ここで、利息制限法による上限金利をみてみましょう。
※利息制限法とは、金銭の貸借りの上限金利を15%~20%に規定することで、借入れする人を高金利から守ることを目的とする法律をいいます。
借入額 | 上限金利 |
---|---|
10万円未満 | 年利20.0% |
10万円以上100万円未満 | 年利18.0% |
100万円以上100万円未満 | 年利18.0% |
100万円以上 | 年利15.0% |
上記の上限金利を参考に、借入れ残高が100万円以上の場合の上限金利は15.0%になります。
カードローンの借り換えを利用して借入れ残高を100万円以上になる場合、年利15.0%まで下がるわけです。
また、例えば2社の消費者金融からそれぞれ50万円ずつ借入れて、100万円を18.0%で返済している人をみてみます。
この場合、大手消費者金融の「借り換え専用ローン」から100万円を借入れて、支払いを1本にまとめることで年利15.0%に下がります。
つまり、カードローンの借り換えで借入額を高めることで、金利も低くおさえられるのです。
このように、カードローンの金利は利息制限法によって決まりがありますが、法定以上の金利を取る違法業者も存在するため、契約には十分注意する必要があります。
過去にカードローンやクレジットローンでの金融事故のない人
借り換え先を問わず、これまでカードローンやクレジットローンなどの借入れで金融事故があると審査に通過しにくくあります。
特に、2ヶ月~3ヶ月以上の滞納・延滞をおこしていたり、債務整理手続をするなどの信用事故を招いた場合には借り換えは難しいととらえましょう。
そうした事態にならないためにも、返済期日をきちんと厳守するとともに返済計画をおこなうことも大切です。
なお、大手消費者金融で借り換えを申込むには、支払いへの事故情報が無縁なことも審査にあたり重要項目です。
多重債務者ではないこと
大手消費者金融の借り換え専用ローンでは、複数社から借入れしているローンも借り換え対象です。
一方で、借入れ先が5社以上あるような「多重債務」の場合、借り換え審査は落ちやすいといえます。
いかなる理由でも複数社から借入れをすることで、金銭管理を疑われます。
例えば、同じ200万円の借入れがあるとしても、それが1社だけなのか、あるいは5社から借入れているのかでは状況が全く異なり、1社で借入れてるほうが審査に通りやすくあります。
このように、複数社からの借入れに注意し、多重債務に陥らないよう心掛けることが重要です。
カードローン借り換え!おすすめの大手消費者金融5選
大手消費者融では、総量規制の例外貸付け「借り換え専用ローン」を取扱っています。
総量規制の例外貸付けの利用で、「年収の3分の1を超える融資も可能」となります。
複数の貸金業者から借入れしている人や、総量規制を超過するなどで借入れに不安な人は、消費者金融の借り換えローンで、債務を1本にまとめて返済することをおすすめします。
ここでは大手消費者金融5社による「借り換え専用ローン」の商品内容をまとめました。
※ご紹介する消費者金融での借り換え額は、利用者指定の極度額の範囲内となり、各業者が決定して金額になります。
- アイフルでは、消費者金融・銀行ローン・クレジットカードのリボ払いにも借り換え対応
- アコムは複数の消費者金融から借入れしている人におすすめ!
- プロミスは、消費者金融のなかでも金利が若干低め!利用者の満足度が高い
- 手持ちのお金を多く返済して支払い期間を短縮したい人は、利息が日割り計算のSMBCモビットがお得
- レイクALSAは他の消費者金融より無利息期間が180日間ともっとも長い
アイフルの借り換え専用ローン
出典:アイフル公式サイト
融資限度額 | 1万円~800万円 |
---|---|
貸付利率(実質年率) | 3.0%~17.5%(実質年率) |
返済方式 | 元利定額返済方式 |
返済期間・返済回数 | 最長10年(120回) |
担保・保証人 | 不要 |
資金使途 | 貸金業者債務の借換え |
遅延損害金(年率)
※賠償額の元本に対する割合 |
20.0%(実質年率) |
貸付対象者 | 満20歳以上の定期的な収入と返済能力を有する方で当社基準を満たす人 |
アイフルの借り換え専用ローンには、「借り換えMAX(アイフルを始めて利用する人向け)」や「おまとめMAX(アイフルを利用中の人向け)」があります。
アイフルでの借り換えは、各貸金業者からの借入れはもちろん、銀行ローン・クレジットカードのリボ払いも対象です。
返済は月々1回のみとなり、約定に基づいた「計画的な返済」で、段階的に借入れ残高が減るのがわかります。
アイフルは、カードローンの人気ランキング(2021価格年下半期)価格.com第1位を勝取りました。
アコムの借り換え専用ローン
出典:アコム公式サイト
融資限度額 | 1万円~300万円 |
---|---|
貸付利率(実質年率) | 7.7%~18.0% |
返済方式 | 元利均等返済方式 |
返済期間・返済回数 | 借入日から最長12年3ヵ月・1~146回 |
担保・保証人 | 不要 |
資金使途 | 貸金業者債務の借換え |
遅延損害金(年率)
※賠償額の元本に対する割合 |
20.0% |
貸付対象者 | 満20歳以上の定期的な収入と返済能力を有する方で当社基準を満たす人 |
アコムは、貸金業者からの複数の借入れをしている人におすすめです。
アコムも、当サイトで紹介する消費者金融と同じく、100万円以上の限度額の場合は年率15.0%以下になります。
アコムで借り換えすることで、現在の借入れよりも低い金利で対応してもらえるので月々の返済も軽くなります。
もっとも、利用者の信用度によっては、さらに低金利で借り換えの検討がなされる場合もあるのです。
なお、アコムは、「はじめての方にオススメ」「手続きでわかりやすい」「即日ほしい人向け」の3部門のカードランキングで1位になりました。
プロミスの借り換え専用ローン
出典:プロミス公式サイト
融資限度額 | 1万円~300万円 |
---|---|
貸付利率(実質年率) | 6.3%~17.8%(実質年率) |
返済方式 | 元利定額返済方式 |
返済期間・返済回数 | 最終借入後最長10年/1回~120回 |
担保・保証人 | 不要 |
資金使途 | 貸金業者債務の借換え |
遅延損害金(年率)
※賠償額の元本に対する割合 |
20.0%(実質年率) |
貸付対象者 | 年齢20歳以上、65歳以下のご本人に安定した収入のある人
(主婦・学生の人でも、パート、アルバイトによる安定した収入がある場合申込可能) |
プロミスでは「おまとめローン」にて対応しています。
複数の貸金業者から借入れがある人も、低金利の借り換えで毎月の返済額が軽減できます。
具体的には、100万円以上を限度とするプロミス「おまとめローン」を組むことで、金利は15.0%に下がります。
つまり、年率18.0%で複数の貸金業者から借入れしている人は金利が下がるのでお得に返済できます。
なお、プロミスは「はじめての利用者の満足度が4年連続1位」を誇っており、安心して借り換えの相談ができるでしょう。
SMBCモビットの借り換え専用ローン
出典:SMBCモビット公式サイト
融資限度額 | 1万円~500万円 |
---|---|
貸付利率(実質年率) | 3.00%~18.00% |
返済方式 | 元利定額返済方式 |
返済期間・返済回数 | 最長160回(13年4ヵ月) |
担保・保証人 | 不要 |
資金使途 | 貸金業者債務の借換え |
遅延損害金(年率)
※賠償額の元本に対する割合 |
20.0% |
貸付対象者 | 満年齢20才~65才の安定した収入のある人 (アルバイト・パート・自営業の人も可能) |
SMBCモビットでは「おまとめローン」にて対応しています。
おまとめローンの利用は、すでにSMBCモビットに入会している人が対象となります。
また、SMBCモビットには無利息期間を設けておらず、借入れをした時点で利息が発生します。
ただし、利息の計算は日割りとなっており、手持ちにゆとりがある場合には少し多めに返済し、また早めに支払いうことで、利息の支払いをおさえることができます。
レイクALSAの借り換え専用ローン
出典:レイクALSA公式サイト
融資限度額 | 1万円~500万円 |
---|---|
貸付利率(実質年率) |
6.0%~17.5% ※100万円以上の場合、6.0%~15.0% |
返済方式 | 元利定額返済方式 |
返済期間・返済回数 | 最長10年 ※ご返済回数 最大120回 |
担保・保証人 | 不要 |
資金使途 | 貸金業者債務の借換え |
遅延損害金(年率) ※賠償額の元本に対する割合 |
20.0% |
貸付対象者 | 満20歳~70歳までの安定した収入のある方 |
レイクALSAでは、「アルサ de おまとめ」にて対応しています。
無利息期間を、他の大手消費者金融と比較してもレイクALSAのほうが長いのが特徴的です。
レイクALSAでの無利息期間は、借入額が5万円までの場合では最大180日となり、web申請なら全額最大60日です。
急な出費で5万円が必要な場合、180日間が無利子なので公共機関で借入れするよりお得に利用できます。
レイクALSAで月々の返済計画を見直してもらい、ご自身に最適なプランを提案してもらいましょう。
カードローン借り換えのまとめ
カードローンを年率18.0%で借入れた場合、年間9万円の利息がつきます。
他方、複数ある借入れをご紹介した大手消費者金融にて借り換えることで、100万円以上の限度額の場合で年率15.0%以下になるのです。
下がった利息分だけ節約可能となり、生活にもゆとりが生まれます。
カードローンの返済に困窮する人は、借り換えのメリットとデメリットを把握したうえで、ご紹介した大手消費者金融への借り換えを検討してみてください。
もっとも、借り換え後は他社への借入れを避けて、余裕ある返済でご自身の信用の回復に努めましょう。
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